2013年8月22日木曜日

契る








シェアハウスの前に一台の車が止まる。
停電はいまだ復旧しておらず、辺りは真っ暗だ。
車のライトだけが道を照らしている。


















車を降りると雨の中駆け出す。
アランから預かった鍵で家の中に入る。



















静かな室内。
外の雨音だけがうるさいくらいに響いている。


レオン「リア!いるのか!」


車に積んであったライトで部屋を照らす。













レオン「リア!」


返事はない。
キッチンの横のドアが目に入る。


レオン「(あいつの部屋どこだよ・・・。とりあえず1階から探してみるか・・・。) 」













レオン「リア?」


ドアを開けて中に入る。
薄暗い部屋をライトで照らす。















気配に気づいて部屋の隅を照らすと、リアがうずくまっているのが目に入る。


レオン「リア!」
















レオン「おい、リア!大丈夫か?」


ライトを床に置き、うずくまるリアに声をかける。

















リア「・・・っ・・・・うぅ・・・・・・・。」


指先が真っ白になるほど、力を入れて耳を塞いでいる。
リアが大きく肩を揺らして震えていた。
















レオン「リア。おいリア!」


レオンが肩に触れるとびくっと大きく肩を揺らした。
















レオン「うわっ!」


突然リアが抱きついてきて、思わず後ろに倒れる。

















レオン「お・・・おい・・・・。」

リア「うぅ・・・・。」


リアが泣きじゃくる。














レオン「大丈夫だよ。」

リア「こわ・・・・か・・・った・・・・・うぇ・・・・・ひっく。」


















レオン「もう大丈夫だ。安心していいから。」

リア「ひっく・・・・ふ・・・・・っ。」

レオン「大丈夫だから・・・もう泣かなくていい。」

リア「アラ・・・・ン・・・・ひっく・・・帰って・・・・きてくれ・・・・の・・・・?」

レオン「アランじゃねぇけど・・・。」












リア「へ・・・?」


驚いてリアが顔をあげる。


レオン「あいつのほうがよかったか?」














リア「なん・・・で・・・・ふ・・・・。」


リアがしゃくりあげながら問いかける。


レオン「ダンスクラブにいたらちょうど停電になったんだ。・・・イケメンに様子見て来いって、鍵渡されてさ。」

リア「・・・・?」











レオン「・・・・やっぱり泣いてたんだな。」


レオンがリアの頬に触れる。


リア「・・・・ひっく・・・・。」

レオン「・・・ごめん。今のは嘘だ。」

リア「・・・・?」

レオン「お前が心配で・・・・気がついたら走ってた。」













リア「え・・・・?」

レオン「暗闇で一人でいるのが怖いって、前に泣いてただろ?」

リア「・・・・。」

レオン「もう大丈夫だから。ずっとここにいてやるから。」















リア「なんで・・・来たのよ・・・。」

レオン「え・・・?」

リア「私・・・のこと・・・・突き放し・・・たくせに・・・・。」

レオン「・・・・。」

リア「なんで・・・また・・・やさしくするのよ・・・。」











レオン「リア・・・。」

リア「・・・帰ってよ。」

レオン「・・・・。」


リアがレオンの胸を押して体を離す。


リア「あんたなんか・・・一生・・・・独りでいれば・・・。」










リア「・・・っ!」


リアの肩を抱き寄せ強引にキスをする。
















リア「・・・っふ・・・・・ん。」

レオン「・・・・。」


離れようとするリアの体を強く抱きしめる。
開いた唇からレオンの舌が入ってきて、リアの舌を追うように絡めてくる。
リアの体から徐々に力が抜けていく。














リア「・・・・ん・・・・。」


むさぼるようなキスをする。
リアがレオンの背中にしがみつく。
















静かな部屋の中、二人は夢中でお互いの唇を求めた。





















リア「ひっく・・・・。」

レオン「もう泣くなって・・・。」

















リア「・・・うぅ・・・・。」

レオン「・・・俺が悪かったよ。」

リア「ひどいよ・・・・。一度・・・・振ったくせに・・・・。」

レオン「・・・・。」

リア「なんで・・・今になって・・・・。」













レオン「俺泣かれるの弱いんだって・・・・。」

リア「うぅ・・・・。」

レオン「だからやだったんだよ・・・・お前を好きになるの・・・・。」
















リア「・・・好き・・・?」

レオン「ちょっと落ち着け。とりあえず横になろう。」

リア「・・・・。」


レオンがリアの手を引いてベッドへ連れて行く。












ベッドの上で横になり、リアの体を抱きしめたままやさしく背中を擦る。
しばらくするとリアのしゃっくりも止まった。


レオン「・・・ようやく泣き止んだな。」
















リア「・・・・。」

レオン「落ち着いたか?」

リア「・・・・うん。」















レオン「前に高校のときの彼女が最後だって言ったの、覚えてるか?」

リア「・・・うん。」

レオン「高1の時そいつとつきあって、めちゃくちゃ好きだったんだ。」

リア「・・・・。」

レオン「でも浮気されたんだよ、彼女に。」










リア「浮気・・・?なんで・・・。」

レオン「寂しかったんだと。」

リア「・・・・。」

レオン「友達に他の男と一緒のところ見たって聞いて、問い詰めたんだ。」













レオン「そしたら言われた。あなたは部活で忙しくてほとんどかまってくれないじゃない。寂しい思いをさせた、あなたが悪いって。」

リア「・・・・。」

レオン「俺はその頃サッカー部で、1年ですぐレギュラーになれたから、必死だったんだ。」

リア「・・・・。」

レオン「彼女のこと、卒業したら結婚しようって思ってたほど好きだった。だから裏切られたことがショックでさ。女は裏切る生き物なんだって思った。」










リア「・・・・。」

レオン「それからは部活一筋だったおかげで2年で部長になれたし、女にもモテたから不自由はしなかった。本気にならないほうが、傷つかないですむしラクだって、ずっと思ってたしそうしてきた。」

リア「寂しく・・・なかったの・・・?」

レオン「何度も寝ると情が移るだろ?だから俺は一度寝たやつとは寝ない。そうすれば寂しくもなかった。」

リア「・・・・。」

レオン「刑事になって、男と女のドロドロした部分もいっぱい見てきた。女のほうが強い分ずるい生き物だってわかって、よけいに近づくのが怖くなってたのかもな。」









レオン「でも、なんでだろうな・・・。お前のことは、会社で再会してから・・・いつのまにか気になってしょうがなかった。」

リア「・・・・。」

レオン「本気にならないように我慢してたのに・・・ダメだな俺。」

リア「ダメじゃない。我慢するなんて・・・辛いよ。」

レオン「うん・・・。」











リアがレオンの胸に顔をうずめて抱きつく。


リア「好きって言ってくれて、嬉しかった。」

レオン「・・・・俺、こう見えて嫉妬すごいぞ?」

リア「いい。そのほうが、愛されてるって実感できるから。」

レオン「・・・・。」











リア「レオンさん。」

レオン「ん?」

リア「私の・・・恋人になってくれる?」

レオン「・・・・うん。」

リア「・・・あのね。」

レオン「うん。」

リア「・・・キスしてほしい。」









レオン「あのなぁ・・・。」


レオンが体を起こす。


リア「 ? 」

レオン「俺これ以上抑えられる自信ないぞ?」

リア「なにを?」

レオン「一応、お前だけの家じゃないんだし、今日は我慢しようと思って・・・。」








リア「我慢なんてしなくていいよ。」

レオン「・・・・。」

リア「私がしたいの。レオンさんに、抱いてほしい。」

レオン「・・・・俺、前みたいにもうやさしくできないぞ?」

リア「いい。今度は私が、レオンさんを癒してあげる。」












リア「ん・・・・。」


二人の唇が重なる。
激しくお互いの唇を求め合う。















リア「んぁ・・・・レオンさん・・・好き・・・・。」

レオン「ん・・・。」


二人の吐息が徐々に激しくなる。















荒々しく服を脱がせる。


リア「・・・ん・・・・はぁ・・・・。」

















リア「あ・・・・レオン・・・・さ・・・・。」

レオン「はぁ・・・・。」

















熱い舌が追うように絡まる。


リア「ん・・・・はぁ・・・・。」

レオン「・・・は・・・・。」


床ずれの音が室内に響く。












レオン「挿れるぞ。」

リア「うん・・・・。」


レオンがコンドームを装着してリアの陰部に肉棒をあてがう。















ゆっくりと腰を沈めていく。


リア「ああっ!」

レオン「はぁ・・・・っ。」


十分に濡れたそこは容易にレオンを受け入れた。
奥まで挿入するとぎゅっと締め付けてくる。











レオン「はぁっ・・・・。」

リア「気持ち・・・いい・・・?」

レオン「ああ・・・・。」

リア「私も・・・・あっ・・・・気持ち・・・い・・・・。」


レオンがゆっくりと腰を動かす。
一番奥まで着くとまたゆっくりと戻り、繰り返す。










リア「レオン・・・さん・・・もっと・・・・激しくしても・・・いいよ。」

レオン「お前・・・・体小さいから壊れそ・・・・。」

リア「大丈夫だから・・・・もっと・・・・来て。」
















レオン「ホントに・・・いいのか?」

リア「うん・・・・。レオンさんの全部・・・私が受け止めるから・・・・。」

レオン「じゃあ・・・・もう遠慮・・・・しないぞ?」

リア「・・・うん。」


レオンの腰の動きが徐々に早くなっていく。


リア「あ・・・んんっ・・・・はぁっ。」









レオンが倒れこむ。
リアがレオンの濡れた背中に腕を回し抱きしめる。


レオン「っは・・・・はぁ・・・・。」

リア「んんっ・・・・・ぁ・・・・・はぁん・・・・・っ。」














リア「レオン・・・さん・・・・。」

レオン「はっ・・・・。」

リア「名前を・・・・呼んで・・・・・。」

レオン「・・・リア・・・。」

リア「もっと・・・・。」


二人の荒い息遣いとベッドのきしむ音が響く。







レオン「リア・・・。」

リア「ああ・・・・ん・・・・・。」

レオン「・・・・リア・・・。」

リア「はぁ・・・・ん・・・・ぁ・・・・。」















レオン「好きだ。」






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