2012年7月25日水曜日

捌け口




























ララ「久しぶりね。元気だった?」

ローガン「あぁ。そっちは?」

ララ「元気よ。」

















ローガン「・・・まだ別れてないみたいだな。」

ララ「・・・・。」

ローガン「お前もホント諦め悪いな。」





















ララ「どうしてわかるの?」

ローガン「表情みればわかる。お前は顔に出やすいし。」

ララ「ローガン、弁護士より精神分析医のほうが向いてるわよ。」

ローガン「そうかもな。」
















ローガン「どうせ妻とはもうすぐ離婚するとか言われてるんだろ。」

ララ「・・・・。」

ローガン「言っとくけどそれ、不倫するやつの決まり文句だぞ。」

ララ「どうしてわかるのよ。」

ローガン「大抵そう言うんだよ。男ってのは。」
















ララ「彼は違うわよ。一緒にしないで。」

ローガン「お前ホントわかってねぇな。」

ララ「愛してる人を信じることのどこがいけないの?」

ローガン「そのうちバレて嫁から慰謝料の請求が来るぞ。」
















ローガン「男なんていっぱいいるだろ。わざわざ既婚者なんてめんどくさいやつ選ぶなよ。」

ララ「・・・・好きになった人がたまたま既婚者だっただけだわ。」

















ローガン「今度は開き直りか。」

ララ「別に開き直ってるわけじゃないわよ。あなたこそどうしてそんなに彼を目の敵にするの?」

ローガン「その男を目の敵にしてるわけじゃない。俺はお前みたいなバカ女が嫌いなんだよ。」





















ララ「バカ女ってなによ。ひどい。」

ローガン「恋してる自分に酔ってるだけだろ。ヒロイン気取りの女が嫌いなんだよ俺は。」

ララ「ヒロインなんて気取ってないわ。」

ローガン「じゃあなんだよ。お前このままで幸せになれるとホントに思ってるのか?」


















ローガン「いいか?結婚ってのは法律で二人が夫婦だって認められてるんだ。お前はただ横からちょっかい出してるだけの女なんだぞ。」

ララ「・・・・。」

ローガン「ましてや子供だっている。もし相手の離婚が成立したとしても、子供の父親であることには変わりない。」

ララ「それはそうだけど・・・。」

ローガン「子供が将来大人になったら、お前のせいで自分の家庭が崩壊したことを知ることになる。自分の身に置き換えてみろよ。」














ララ「・・・・。」

ローガン「自分の身勝手な恋愛と、相手の家庭、どっちが大事だよ。不倫なんて結局お互いのエゴでしかねぇんだよ。」

ララ「・・・・。」

ローガン「第一、本気で離婚してお前と結婚しようとしてる男だったら、すぐにでも離婚届提出してお前の家族に挨拶に行ってると思うけどな。」

ララ「・・・・。」












ローガンが立ち上がる。


ララ「・・・帰るの?」


















ローガン「あぁ。気分悪くなってきた。」

ララ「・・・・。」

ローガン「今の快楽に酔ってないで、先のことをもっとちゃんと考えろ。」






















ローガン「じゃあな。」


ローガンが立ち去る。
















ララ「・・・・・。」











































店員「ありがとうございました~。」


ローガンが店内から外に出る。




















携帯を取り出し、どこかに電話をかける。
























ローガン「もしもし、リアか?」

リア『ローガン?こんな時間にどうしたの~?』

ローガン「今日会えないか?」

リア『今日?もちろんオッケーだよ~♪』


















ローガン「なるべく早く会いたい・・・。」

リア『私いま仕事中だから終わってからでも平気?』

ローガン「仕事か・・・。何時頃終わるんだ?」

リア『あと2時間くらいかな~。ローガン待っててくれる?』

















ローガン「あぁ。迎えに行くよ。」

リア『ホントに?嬉しい~♪』

ローガン「じゃあまたあとで。」

リア『うん!あとでね!』




















ローガン「ハァ・・・・ハァ・・・・。」

リア「はぁんっ・・・。」



















リア「ローガンっ・・・・・どうしたの?・・・今日・・・すっごい激しいよぉ?」

ローガン「そうか・・・?」

リア「あぁんっ・・・・ちょっ・・・・・。」


















ローガン「痛いか?」

リア「・・・・平気。」

ローガン「ごめん・・・。」

リア「いいの。もっと・・・・もっと激しく突いて・・・・。」

















ローガンの腰の動きが激しさを増す。


リア「あぁん・・・・。」

ローガン「ハァ・・・・ハァ・・・・。」

リア「 (ローガン・・・きっとなにか嫌な事があったんだ。昔もこんな激しいときが何度かあったもん・・・。) 」


















リア「 (ローガンいいよ。どんなローガンでも私は全部受けとめるから・・・・。リアの体に全部吐き出して・・・・。) 」





















アイビーは「House of the witch2」に来ていた。


アイビー「二人とも遅いな~。」




















マスター「サムとマロン?」

アイビー「ううん。違うの。」

マスター「あら。じゃあ誰を待ってるの?」

アイビー「サムちゃんと、お兄ちゃん!」



















マスター「お兄ちゃん?」

アイビー「そう。私の一番上のお兄ちゃんなんだけどね、サムちゃんに紹介しようと思って。」

マスター「へぇ~。ブリッジポートに住んでるの?」

















アイビー「ううん。お兄ちゃんは実家だからスターライト ショアなんだけど、今出張でこっちに来ててね。」

マスター「なるほどね。」

アイビー「絶対相性いいと思うんだよね。なんか、雰囲気も似てるし。」

マスター「へぇ~。」
















マスター「じゃあ私がみたサムの王子様はきっとお兄さんだったのね。」

アイビー「そうなの?」

マスター「たぶんね。ブロンドのがっしりした体系の人でしょ?」
















アイビー「そう!マスターすごいね!」

マスター「思ったより早かったわね。もうちょっと後かと思ってたけど。これもあなたのおかげね。」

アイビー「二人、うまくいくと思う?」

マスター「大丈夫よ。子供を抱いてる姿が見えるから。」

アイビー「え?子供?!」














マスター「サムには絶対言っちゃダメよ。本人が知りすぎると未来が変わる場合があるから。」

アイビー「そうなんだ?」

マスター「サムはあなたに感謝しなくちゃね。」

アイビー「えへへ。お兄ちゃんもいい人すぎてなかなか彼女ができなかったから、サムちゃんとうまくいってくれたらすっごく嬉しいな。」














マスター「あなたのお兄さんは女に騙されたことがあるのよ。」

アイビー「そうなの?本人に会わなくてもわかるの?」

マスター「身近な人でも見えるのよ。彼はそのことが原因で少し恋愛に対して臆病になってしまったのね。」

















アイビー「お兄ちゃん、なにも言わないけどそんなことがあったんだ・・・?」

マスター「きっとサムの明るさに救われるわよ。幸せそうな笑顔が見えるわ。」

アイビー「よかった・・・。なんかちょっと泣けてきちゃった。」

マスター「ふふっ。あなたも感受性が豊かね。奥のVIPルームが空いてるから、使っていいわよ。」

アイビー「ホントに?マスターありがと~。」

マスター「どういたしまして。いつも来てくれてるお礼よ。」














アイビー「もう30分も過ぎちゃった・・・。」

マスター「姫がようやくお出ましよ。」

サマンサ「こんばんは~。」
















サマンサ「遅くなってごめんね~。」

アイビー「ううん。仕事だったの?」

サマンサ「そう。撮影が押しちゃって。ホントは2時間前に帰れるはずだったんだよ~。」

アイビー「そうなんだ?お疲れ様。」

















サマンサ「アイビーちゃんから誘うなんて珍しいね。」

アイビー「ふふっ。」

サマンサ「なにかいいことでも会ったの?」

アイビー「あのね、サムちゃんに紹介したい人がいるんだ。」

サマンサ「紹介したい人?ロミオさんのこと?」















アイビー「ロミオさんじゃないよ~w 私のお兄ちゃんなの。」

サマンサ「お兄ちゃん?」

アイビー「うん。実家のスターライト ショアに住んでるんだけどね、今出張でこっちに来てるの。」

サマンサ「へぇ~。」

アイビー「お兄ちゃんもずっと彼女いなくて独身だから、サムちゃんとうまくいってくれたらな~って思って。」















サマンサ「え?ホントに??」

アイビー「うん。顔も悪くないと思うし、今年30だけど鍛えてるから筋肉はすごいよ。」

サマンサ「筋肉・・・大好物・・・。」

アイビー「ホント?ちょっと生真面目すぎるところもあるけど、すっごく優しいしいいお兄ちゃんだよ~。」

サマンサ「なんか・・・急すぎて緊張してきた・・・。」

アイビー「ごめんね。いきなりで。」

サマンサ「ううん・・・。びっくりしたけど・・・嬉しい。」

アイビー「ホント?さっき遅れるってメールきたけど、たぶんもうすぐ着くと思うんだよね~。」






6 件のコメント:

  1. こんばんわ!w
    不倫なんて結局幸せになれないのでローガン君のいう通り、別れて欲しいですな;;
    リアちゃん、ローガン君の事、好きですねー。
    何か応援したくなりました。
    上手くいくのかしら?
    そしてサムちゃんの相手がネオさんだったとわw
    ネオさん、女に騙された事あるんですねー。
    サムちゃんと早く結ばれることを願います♪

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    1. >どーるぃさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      こちらにもコメント書いてくださったのですねw
      わざわざありがとうございます(ノ´∀`*)

      ララはいつ気づくんでしょうね~。
      もしくはもう気づいているけど離れられなくなってしまっているのか。
      わかっているけど今の幸せを手放したくないのかもしれません。

      リアはローガン大好きですwww
      この二人はいろんな面で相性よさそうですしね~♪

      そうそうネオは実は女に騙された過去がw
      もう30ですしね。
      そりゃあ恋愛のひとつやふたつ、家族には言わなくても実はありますよねいろいろ。

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  2. SACHICO2012年7月26日 1:09

    こんにちわーv
    まさにローガンの言う通りvv!
    不倫は幸せになれないよね、、相手の子供の父親と言う事にも変わりないし
    ララちゃんには気の毒だけど全面的にローガンが言っている事は正論だと思います

    でも好きになってしまったものは仕方ない
    うーん、、でも相手に家庭があって子供もいる事を考えると
    「好き」の理由で家庭崩壊はたまったものではないですものね
    ローガンがビシっと言ってくれて良かったですv
    ララちゃん!頑張って><

    そして何だかリアが都合の良い女と化していて何だか目から水が
    この子もそれで良いと分かってはいつつも
    ローガンは体しか抱いてくれないって分かってても彼の為になるなら
    と言う様な姿勢がうかがえて、リアってこんなに健気だっけ?
    学生時代はララちゃん相手にフフン!wってなっていたのにvv
    そうか彼女も大人になったのねvv

    サムちゃんwwwまさかのネオさんww
    サムちゃんみたいな子が身内になれれば嬉しいですよねvv
    ネオさん、、騙された事あるんかww
    私も早くサムちゃんと仲良くする姿が見たいですねvマスター凄いわv
    ではまたv

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    1. >SACHICOさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      ローガンの言うことは正論なのでララも反論できないでいますねw
      しかも徐々にヒートアップしてしまってむかついてイライラするローガンw
      不倫はね~。
      もし離婚して再婚、ってことになっても、そのあとがまだ元嫁とは終わりではないですからね。
      特に子供の問題がありますしね~。

      しかしララはもう愛してしまってるので人の話が耳に入らない。
      わかっているけど離れられないというか離れたくないw
      今の幸せを手放すのがこわいんでしょうね。
      また独りになるのが。

      リアはホントにただの都合のいい女ですよね( ̄Д ̄;
      ティーン時代はお互いにそのつもりだったし、リアにもほかに相手がいたのでよかったのかもしれないですが、今回はリアが惚れちゃってますしね( ̄ー ̄)ニヤリ
      ローガンのことがわかっている分、自分をみてくれない、愛してくれないっていうのはわかってても、それでもいいからそばにいたい。
      利用されてもいいっていう。
      リアはローガンと離れていた期間で、ローガンを愛していた自分に気づいたんですよね。
      だからずっと忘れられなかったし、再び再会した今となってはもう離れたくないっていう気持ちが強いんだと思います。
      それに6年もたってるし、そりゃあリアもいろいろ経験して大人になったでしょうね~w
      ビッチ癖もやめてるみたいだしw
      登場人物紹介をみてもらえるとわかるんですが、この子性格悪くないんですよ~(;´Д`)

      サムにまさかのネオ王子ですw
      ネオももう30ですし、家族には言わないけどやっぱり恋愛を重ねていたようですね。
      しかも騙されてたなんて、家族にはいえませんよねwww
      サムとうまくいくといいんですけどね(ノ´∀`*)

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  3. こんばんは♪
    そうなんですよね~不倫って本人同士のエゴなんですよね(´・ω・`)
    そして「なんて不幸な私たち…」というドラマのスポットライトに当っちゃってるというイメージですよね。
    他人の不幸せの上に成り立つ幸せは長続きしないということを、ララちゃんには早く気づいてほしいです。
    ローガン君が胸糞悪くなく気持ちがものすごく分かるw
    お前自分に酔いしれてんじゃねーよ!という気持ち…口は悪いですが、まさにそれです。
    リアちゃんとローガン君は今夜も燃え上がってますが、リアちゃんの隠れた心情が見え隠れして興味深いですね。
    割り切った関係で今後も継続できるのかどうか?
    そしてマスターの透視能力で見えた男性とネオさんが一致かな(・∀・)
    サムの「筋肉…大好物です…」ってのはなで肩さんと私の意見の代弁でしょうかw
    二人が幸せになる姿が見えてるみたいだから将来が楽しみですね♪

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    1. >ひめめさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      ホント、不倫はお互いのエゴそのものですよね。
      周りのことを考えず、お互いの欲望だけ。
      そして悲劇のヒロインぶって浸ってる二人w
      私はもうこういうのが大嫌いですwww
      なので既婚者はありえないですね('A`)
      ローガンもきっと私と同じ気持ちなんでしょうねwww
      ヒートアップして胸糞悪くなっちゃってますね(´・ω・`)
      どんまいローガンw
      そしてそのストレスのはけ口にリアを呼ぶっていうw
      リアも利用されているのがわかってても、それでもローガンの役に立ちたいっていう気持ちが強いみたいですね。

      サムの「筋肉大好物」発言はモロに私とひめめさんのそれですねwww
      彼女も同じタイプのようです(ノ´∀`*)
      マスターの言うことが正しければ、この二人は安定した家庭を作ってくれそうですよね(^ω^)
      見ていて安心できるカップルですw(まだなってないけどw

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